〜辞めた直後の、今だから全部話します!〜

私は事業家集団に約3年間所属し、環境リーダーという立場で活動していました。
本記事は、当時の経験をもとに、事業家集団の組織構造、活動内容、参加の流れを、評価や断定を目的とせず記録として整理したものです。事業家集団について調べている方が知りたいのは、「実際に中では何が行われているのか」「どのような構造なのか」だと思います。この記事では、内部で見聞きした事実を中心にまとめました。最終的な判断は、読者ご自身に委ねます。
参加者全員が「信者」で構成されている
私が参加したキャリア講演会は、初参加者と、何度も参加している人は席が違いました。
初めて参加する時はスピーカーから最も近くて前の席が用意されています。
参加者全員が男性幹事の人とよく似た雰囲気で、みんな活気があって明るい。
(もう、この時点でカルト!帰りたかった!)
※この男性幹事との出会いはこちらに細かく書いてます
事業家集団の勧誘法の全てを話します 〜おかしな集団に引っかからないために〜
会社のセミナーや講演会、勉強会って普通後ろから埋まるのが当たり前だったので、
いきなり最前列の席は戸惑いました。
多少は男性幹事に慣れてきた私も、似た人が大勢が集まると迫力があり圧倒されました。
セミナーの会費は受付で2000円払いました。(毎回これくらい払います)
この金額が高いのか安いのかは分かりませんでしたが、
一人暮らしの私にとっては嬉しい金額ではなかったです。
会場に入ると、以前飲み会に参加していた人がいました。
スーツを着ていたので気づくのに遅れましたが、
この会場にいる人達が何人かあの時の飲み会にいたことがわかりました。
その時の私はなぜか安心感を覚えてしまい、
新しい環境に飛び込む時に顔見知りがいることはありがたいと感じました。
会場には音楽が流れていて、アップテンポで気分が上がるような曲でした。
よりワクワク感を盛り上げているような感じです。
講演会というよりは、ちょっとしたライブのスタート前みたいな感覚でした。
ほとんどの人が20代に見えます。(後で知りましたが、30代も比較的多いです。)
私は先日出会った「師匠」という人が出てくると思い込んでいたのですが、
スピーカーはもっと若い20代の男性でした。
現在は会社員からフリーランスに転向していて月収も50万を超えていると言っていたと思います。
流暢な自己紹介が終わり、なぜフリーランスとして働き始めたのかの話になりました。
約30年以上日本の初任給が上がっていない事実や年功序列がなくなったことで、
個人の実力をつけなければこの先会社員としても厳しくなるであろうという話。
年金が今後どうなるか、子供を育てる時にかかる必要経費、
親が介護が必要になった時の状況や必要な金額など、
今まで興味はあったけど詳しく知らない内容で構成されており、
あっという間に2時間が終わってしまいました。
もちろんその講義の中にはロバート・キヨサキのESBIの簡単な説明もあり、
ビジネスを所有する価値についても話されていました。
イメージしていた堅苦しい講義ではなく、
所々笑いが散りばめられており長時間でも聞いていられるような工夫をしているように感じました。
最後に、どんな人生にしたいのかを明確に決めてない人のために、
夢リストのようなものを限界数まで書いてその夢に必要な値段をつけ、
いつ実行するのかを年表のようにつくれば、どれくらいの経済的なゆとりが必要かがわかると教わりました。
(私の場合後日、紹介者と共にその夢年表や夢リストを作成したのを覚えています。)
その日聞いた内容だけでも情報過多で、頭から湯気が出ているんじゃないかと思ったくらい頭を使ったように思います。(すいません、おバカなので。)
「これは1回参加しただけではわかってないことだらけだ。」
そう思っていると、スピーカーも
「毎週講演会に参加して勉強するのがおすすめです。」
と言っていたので納得でした。
会場を出る頃には元々「将来への漠然とした不安」や「お金が足りないな」って
感じていた気持ちが強くなっていました。
「このままでは、いけない!」と焦る気持ちに拍車がかかり、
ここで学ぶことが絶対自分の成長になると確信に変化したことを自分の中で感じていました。
こうして、事業家集団環境の信者が増えていくことがわかりました。

〜事業家集団環境の講演会イメージ〜
メンバーになった後講演会の裏側に潜入した話は、こちらでも書いていますので、興味ある人は読んでみてください。
〜事業家集団環境の計算し尽くされたキャリア講演会の裏側〜
強制強要の最終個別面談・強力なクロージングと入会決意
後日例の男性幹事と面談することになりました。
講演会に参加してみた感想をアウトプットする場がセッティングされているのです。
講演会から少し時間が経っていたからか、直後のようなやる気というよりは不安も増していました。
ここでも「やはりこんなうまい話はおかしい。詐欺かも。」という気持ちもありました。
私は失礼に当たるかもしれないということをわかっていながら、勇気を持って質問してみることにしました。
私「ここの人達みんないい人すぎて、なんか怖い感じがします。」
男性幹事「(爆笑)え!じゃあ、僕たちがすごい悪そうで偉そうで不親切だったら信じてくれるの?」
私「(また笑われた)そうじゃないんですけど・・・。何か裏があるんじゃないかと。」
男性幹事「そうだね〜。僕も最初はそう思ったなあ。裏がなかったから僕は続けてるし、
今まで誰かに相談したり悩みを打ち明けたり助け合う習慣がない人にとっては違和感のある場所だよね。」
それから続けてさらにすごい一言を・・・。
「本当に騙そうと思っているならば、もっとお金持ちとか狙った方がいいんじゃないの?詐欺だって、
騙す労力とリスクを取るんだから最大限持っていけるものを持ってる人からの方がいいんじゃない?」
た、た、たしかに・・・。
私を騙しても、持っていかれそうなお金も大事なものもほとんどない。
手取り23万しかなくて生きるのが精一杯の自分から何を騙し取ろうとしているのか考えるとおかしい。
ただ、角度を変えて見れば、
「お前みたいに何も持ってないやつから取るものなんかない」
と間接的に言われたような気もするのでいい気分ではなかったです。
ちょっと腹が立ったので、借金させられる可能性について言い返しました。
私「でも、起業に借金とかつきものではないんですか?」
男性幹事「そうだね。当然起業に借金はつきものだよ。でも、まだ実習生のような期間に
借金するのは禁止されているんだよ。法人成りする時まではお金を作ったり貯めるように指導される。」
私「で、結局、・・・その貯めたお金で何か買わされるとかですか?」
男性幹事「買わされるなんて!そんなこと僕たちにできるはずないよね。
僕達が勝手にクレジットカードを使ったり、他人の口座からお金を盗んで何か購入させるってこと?」
私「・・・そういう意味では・・・ないです。」
男性幹事「ほぼ無料でビジネスを始めるものもあるけど、僕達は違うんだ。
特に出店する形式を取る時、店を借りる敷金礼金、家賃、人件費、陳列する商品や在庫
そういったもので数百から数千万必要になることだってある。
その場合は借入と言う借金も考慮した方がいいだろうね。」
私「え、そんなにかかるんですね・・・。」
男性幹事「そんなに心配しなくていいよ。まずは毎月のキャッシュフローを改善して、
法人化するまでに必要な自分の営業力や資金を作る力をつけてから起業にチャレンジするから。」
《余談:仕組みの要点まとめ》
要するに、この組織はアムウェイで有名なマルチレベルマーケティングのようなものではなく、
学習の場は完全紹介制ですが最終的に全員が出店(ベンチャー)する仕組みでした。
3年間参加してみてわかったのですが、新たに出店する人は身近にほぼいませんでした。
フリーランスで月50~100万稼いでいる人はたくさん出現しましたが、出店まで辿り着くのは
そう容易いものではないようです。
さらに、私が最も不安を感じたのは、入会を決める直前のタイミングです。
男性幹事に「では、どうしますか?」と聞かれた瞬間。
その時、私の紹介者が笑顔で「一緒にやろう!」と声をかけてくれたんです。
2人の期待に応えないといけないような・・・。
「断ったら冷たくされるんじゃないか」という不安が湧いてきました。
気づいたら男性幹事Aと紹介者からも嫌われたくないという感情があることに気づきました。
でも今思えばその「断れない空気」は、強制ではなく「熱意」でした。
彼らは「あなたに入ってほしい」ではなく、
「一緒に挑戦したい」という気持ちで本気になっていた。
ただその「本気さ」が、外から見ると圧に感じるんです。
「ななみちゃんがよく考えて出した結論なら、僕たちも応援するから正直に言ってね。」
実はこの言葉は会うたびに言ってくれていました。(忘れてたけど)
私は当時、集団の「熱」を冷静に見られるほど余裕がなかった。
その熱は「依存」ではなく「自立」を目指すためのものだったんです。
そして私は入会を決意します。
入会してからの内容は別のブログにまとめました。
事業家集団入会後の強制監視システム
〜マインドコントロールとルームシェア、自己投資までの驚くべき実態〜
マジでやばいと思った点(まとめ)
・20代の経験だけでは気づけない社会教育(講演会)の充実した内容
・会社員と並行しながら学んで、独立まで教えてもらえる
・内容が濃いセミナーなのに1回1000〜2000円で参加できる
・出会った人を見境なく勧誘していない
・途中で「やめとく」と言えるよう配慮する(会わない時間が長い)
・講演会は謎のやる気が出る
※全員が全員必ずそうだとは言ってない。


