
私は事業家集団に約3年間所属し、環境リーダーという立場で活動していました。
本記事は、当時の経験をもとに、事業家集団の組織構造、活動内容、参加の流れを、評価や断定を目的とせず記録として整理したものです。事業家集団について調べている方が知りたいのは、「実際に中では何が行われているのか」「どのような構造なのか」だと思います。この記事では、内部で見聞きした事実を中心にまとめました。最終的な判断は、読者ご自身に委ねます。
「まるでドラマみたいな出会い」に戸惑った
最初に声をかけられたのは、女性の友人に誘われた合コンでした。
「人数が足りないから、飲み会に参加してほしい」と言われ、軽い気持ちで参加したのがきっかけです。
最初の印象は、こんな出会いある?というものでした。
幹事の男性のテンション、段取り、間の取り方。
どれを取っても、まるで演劇のように整っていて、自己紹介や席替えなどもとてもスムーズ。
なんだか合コンをやり慣れてるような印象を受けました。
顔もなかなかのイケメンで、集まっている男性陣はみんな気さくで盛り上げ上手。
話しやすい方が多かったです。
私はその時「これ、少しできすぎてない?」と感じたのを覚えています。
会社終わりとは思えないテンションの高さ、学生なみのノリの良さ。
「今日の出会いに人生を変えるきっかけがあればいいですね!」という言葉を聞いても、
「飲み会でそんな出会いなんかあるわけないよね?」と。
ちょっとドラマの演出みたいなセリフが浮いてるようにも感じました。
さらに怪しさを感じたポイントは、会話の流れがとてもスムーズな事。
「〇〇くんは元野球部だったよね?」→「僕も元野球部だったんだよ!」→「え!よかったら今度一緒にラーメンでも行こうよ」
この一連の流れが“あまりにも自然すぎて、私は疑いの目で見てしまいました。
この男性幹事は初めて会った人全員との共通点を見つけて話しかけ、すぐに仲良くなっていました。当時はただの何気ない「質問」に聞こえましたが、
実際には「勧誘が目的」よりも「仲良くできる人なのか」を確認するための序章だったのです。
「コミュニケーション力高すぎる」と感じたのは確かですが、
そこに「勧誘」の意図は感じなかった・・・。
私を誘ってくれた女性幹事は男性幹事とも長い付き合いのようで、その2人はとても仲がいいように見えました。

「断れない空気」に驚いた
飲み会の帰り道、女性幹事と男性幹事と3人で駅まで一緒に歩いていました。
さっきの飲み会の流れから学生時代に行った沖縄旅行の話になり、「もう少し話そうよ」と近くのカフェに誘われました。
正直お腹いっぱいだし、帰りたいなと思っていたのですが、
「明日土曜日だから会社休みだよね?少しなら大丈夫だよね。」
と最後に一押しされて「少しだけなら・・・」と答えてしまいました。
本当に嫌なら私も断ったのですが、さっきの飲み会の空気の回し方や、
コミュニケーションの取り方がとんでもなくスムーズで、
出会いのチャンスを作ったり、盛り上げ上手な幹事に対し少し興味があったので断りきれなかったのです。
男性幹事は飲み会での私の自己紹介を覚えていて、出身と大学の話から自然に家族の話になりました。(覚えてくれてたんだ!いい人やん!て思ってしまう)
私は母子家庭で育ったのもあり、今は離れて一人で暮らしをしている実家の母の話になりました。
すると、男性幹事も母子家庭で育ったらしく、奨学金の話や大学時代鬼バイトしたことで盛り上がりました。
気がついたら私達はすごく仲良くなっていて、将来の親孝行や、経済的に親を支援したいという話になり、
最後には一冊の本を紹介されました。
男性幹事の勧めてくれた本は「金持ち父さん 貧乏父さん」という本でした。
確かマルチとかネットワークビジネス、保険の営業と会うとこの本の話題になると聞いたことがありましたが、私はその男性の話にとても共感したのもあり、その場でAmazonから購入を済ませました。
本に対する警戒心はありましたが、「世界で4000万部も売れている本を読まないなんてお金に無知すぎる」と言われて反論できませんでした。
帰りの電車の中で、さっき話した将来の話や男性幹事がキラキラしながら未来を語る姿の余韻が頭の中をぐるぐるしました。
「なぜ2人の幹事はあんなにイキイキしているんだろう?」
「将来をあんなに熱く語る大人に初めてあった・・・」
「初めて会ったのにこんなに意気投合して、何か運命的な感じもする。」
次に会う約束も、本を読むことも断る理由が全くなくて、さっき会ったばかりなのに何か楽しみな感覚でワクワクしていました。
紹介制度がある?
ロバート・キヨサキの本を読み進むにつれ、お金や働き方に興味が沸いてきました。
本の内容について色々質問したいことも出てきたし、「今すぐ何ができるんだろう?」と考える時間が増えました。
いつの間にか私は再会を心待ちにしていました。
約束の再会の日、テーブルにつくや否やすぐ、私は自分の思いの丈を話しました。
私の長い話を否定せずに聞いてくれた男性幹事に対して私は言いました。
「将来のために何かをしないといけないと思ったけど、何をしたらいいのかわからない。」
すると、男性幹事がいいました。
「僕も彼女(合コンの女性幹事であり、私の紹介者)もこの本に書いてあることを勉強しているんだよ。ななみちゃんも興味ある?」
とても興味が沸きましたが、「勉強」とか「講演会」という言葉には嫌悪感がありました。
私の不安そうな表情から何かを読み取ったのか、
「大丈夫!一緒に隣に座って参加するから大丈夫だよ。」
「そういえば、講演会に参加する前に紹介したい人がいる。僕の師匠に会う?」
またもや普段使ったことのない言葉がでてきました。
「そうですね・・・。(師匠って・・・。芸人でもない限り使わないでしょ、普通。)」
この辺りから、内心どんどん不安が増してきました。
さらにその場で日程も決めることになって、「いいな」って思う気持ちと、
自分の意志と反対に「勝手に進んでいく感覚」の板挟みで心が揺れていました。
要するに、彼には「師匠」という人生やビジネスを教えてくれる人がいるそうで、
自分たちとでは想像できないくらい豊かで素敵な人だから「会ってみた方がいい」と言う内容でした。
この時も断ろうと思えば断れました。
「師匠に紹介できる制度があるなんてすごいな。」と思う反面・・・
「普通はそんなすごい人が、私みたいな人間とすぐ会うとかないでしょ?」
危険そうだから辞めた方がいいんじゃないかと思う気持ちより、
行ったことがないタワーマンションにも行ってみたいという好奇心が勝ちました。
「変な人だったら今後は断ればいい。」
「元からの知り合いの女性幹事の人も一緒に行ってくれると言ってるし、大丈夫だろう」
そんな気持ちもあり「師匠」と言う人に会うことになりました。

警戒心しかない!「師匠」
やはり当日になると緊張してきました。
「やっぱりキャンセルしようかな。」
「急用だって言ってしまえば断れる。」
「怖そうなおじさんだったらどうしよう・・・。」
直前までそう思っていたのですが、断った後紹介者の女性との関係が悪くなることを恐れた私は結局約束の場所に行きました。
師匠と呼ばれていた人は30代の男性で、見た目はとても若くてびっくりしました。
髭でもはやした強面の男性を想像していた私には、逆ギャップでちょっと拍子抜けしたくらいです。
それでも緊張している私のその横で、2人はとても楽しそうでした。
師匠と呼んでいる割には(敬語は使っていましたが)冗談を言いあいながら仲良く友達のような関係に見えたので実は心の中で「いいな」と思いました。
男性幹事Aが師匠に私の紹介を一通り終わらせると、その師匠から私に質問が飛んできました。
師匠「学生時代の沖縄旅行って、どこに行ったの?」
私「石垣島です。(え?旅行の話か・・・)」
師匠「僕もつい最近仲間と行ったばかりなんだよね!石垣牛美味しいよね?」
旅行の他愛無い話が続き、仲間(20人くらい?)と行った時の写真を見せてくれたり、
豪華なホテルの様子や、BBQをしている様子を見せてもらいました。
みんなの笑顔が素敵で、この人の周りにたくさんの信頼できそうな仲間がいるのは見てわかりました。
「僕も会社員からのスタートだったから、正直大変だったよ。」
「今度は親孝行旅行で九州に連れて行くんだよね。」
その時の話の内容はほとんど覚えてないのですが、何の知識もない自分にできるのかな?と言う不安と、
親のために頑張ってみたいという気持ちが拾い上げたセンテンスはこんな感じだったと思います。
それよりも何よりも、無駄のない広々したマンションの部屋に圧倒され、
親しみやすい「師匠」と言う初めての存在感にテンパっていました。
どういう流れだったのかはその時詳しく覚えてないのですが、
流れ的に講演会に参加することになりました。
その「師匠」と言う人が話されていたこと全て、納得だったからです。
30分の面談は体感で10分くらいに感じました。
今思うとこの流れは相当意見がハッキリしてないと流されてしまうと思います。
もしくは、本当に起業したい人ならすぐに信用してしまうと思います。
師匠の登場で事業家集団を「怪しい」と感じた人はほとんどが無言でLINEブロックしたりするんだと思います。
ここまで接点を持って「なんだか怪しい」「ちょっと怖い」「わからないけどやめとこう」の人が多い。
事業家集団のアンチや不信感を持っている人はここまで経験がある人で、ネガティブな記事が多く書かれていたり、知ったかぶりして「やめた方がいい」って書いてるんだと思います。
当然私もここで迷ったのですが、紹介者との長年のお付き合いがあったため持ち堪えました。
このあたりで断った人、それは「正解」です。
この先も私のリアルな体験を書いていきます。
他の記事とは違って、憶測のようなものではなく実体験です。
「ああ!僕もここでブロックした!よかった!」と思った方もいると思います。
この先とんでもないことが起こるので、興味がある人は読んでみてください。
過去に参加したことがある人は「ああ懐かしい」くらいで楽しんでください。
続きはこちら
怪しげな事業家集団の講演会に初めて参加した時の違和感について書いています。
事業家集団環境のキャリア講演会内容(最新)
〜辞めた直後の、今だから全部話します!〜
マジでやばいと思った点(まとめ)
・本当に気さくでフレンドリーでいい人しかいない
(私がいた3年間で会った限り)
・上下関係を感じさせないほどコミュニケーション力高い師匠
(何でも話てしまう)
・若くても飽きずに継続できるよう、イベントや飲み会が多い
・出会った人を見境なく勧誘していない
(途中で「やめとく」と言えるよう配慮する、考える時間を作るために会う頻度を調整している)
・メンバーや師匠に会うと魔法がかかったように謎のやる気が出る
※全員が全員必ずそうだとは言ってない。
「辞めた今だから言える、本当のところ」
私はもう、事業家集団を辞めました。
でも、辞めた今だからこそ言えるのは健全な場所だということ。
私はフリーで月収50万円を達成できる営業マンになりました。
(大したことないやん!て言われるかもしれませんが私まだ20代なので!)
田舎の親を温泉に連れて行けるくらいにはなりました。順調に貯金も増えています。
事業家集団で学ぶ前より、将来の事を真剣に画いたり、目の前の事を一生懸命に取り組む姿勢が変わりました。
勧誘の仕方や雰囲気が怪しく見える瞬間はあります。
完璧な流れ、熱量のある言葉、そしてお金の話。
どれを取っても、「宗教っぽい」「 MLMっぽい」と言われても仕方ない。
だけど、中で見たリアルは違いました。
そこにあったのは、「自分を変えたい」と本気で思う人たちの集まり。
そして、それを支えるために設計された意図のある教育の仕組みです。
私はもう外の立場ですが、
もしあの頃の自分にひと言かけるなら、こう言います。
「怪しいかどうかより、自分が成長できるかどうかで見てみて」
疑うことは悪くありません。
でも、すべてを疑って何もしない人生は、
それ以上に「悲しい停滞」を生みます。
私は、あの経験があったからこそ、
「疑ってもいい、でも最後は自分で確かめる」という力を持てました。
書いていて思いましたが、私の性格は疑り深いな、と。
人を信用できず、自分だけは損したくないと「損得勘定」の強い性格だということ。
そんな私にもチャンスをくれて、大事な仲間という存在まで教えてくれた事業家集団に
感謝の気持ちが強いです。
それが、私が本当に学んだ「事業家集団の勧誘法」の裏側です。
彼らは人を操るのではなく、「自分で考える人」を育てていた。
それを、辞めた今だからこそ、素直に言えるのです。

